投資資金の分散について考える

資金を分散させることが、投資資金を守るためには重要となるといわれています。
資金を集中されていると、1銘柄に問題が発生しただけで資金をすべて失うこともありうるからです。
では、どのように資金を分散したら良いかわかりますか?
ここでは、1銘柄に投入してよい資金は、資金量の3分の1までとしました。
どのように決めたかを見ていきましょう。

損切り基準を守る

まず資金を守るための損切り基準は、資金量に対して標準5%以下、最悪10%以下です。
とにかく、いったん被った損失を取り返すのは簡単なことではありません。この損切り基準を守るためにどのように分散させればよいかを次に考えます。

損切り基準は、こちらの記事に詳しく記載しています。

値幅制限から

値幅制限と損切り基準から分散の割合を決めていきます。

値幅制限

国内の株は、1日の値動きの幅を株の価格に応じて制限を設けています。これを値幅制限と呼びます。値幅制限は次のようになっています。

基準値段制限値幅
100円未満30円
200円未満50円
500円未満80円
700 円未満100円
1,000円未満150円
1,500円未満300円
2,000円未満400円
3,000円未満500円
5,000円未満700円
7,000 円未満1,000円
10,000円未満1,500円

ストップ安時の株価と損失率

株価が値幅制限一杯に値下がりすることをストップ安といいます。ストップ安となった時に、株価に対して資金量毎の損失率を示したのが次のグラフになります。

株数は100株購入とし、資金量は100万円、200万円、300万円について示しています。

ストップ安は、2021年1~3月で見ると1日が36件、2日連続は4件となっています。3日連続は0日でした。2日以上連続でストップ安になることは少ないです。
1日のストップ安で損失率が5%以下、2日で10%以下に設定しておけば、損切り基準の5%以下、最悪でも10%以下に近づけることができます。
例えば100万円の資金量であれば、株価2999円*100株=299,900円であれば損失率5%以下となります。2日連続ストップ安でも損失率10%程度で損失を抑えることができます。

100万円の資金量に対して299,9000円ですので、1銘柄辺りの資金量は約3分の1となります。
そしてこの資金で買える株は、株価3000円程度までとなります。

また、リスクの取り方同じであれば(損失率5%以下、最悪10%)、資金量が変わっても1銘柄辺りに使える資金量は3分の1となります。

結論

ここでは、投資資金の分散について考えました。
”損切り基準”と”値幅制限”から、1銘柄に投入してよい資金量は、全体の3分の1までとなります。

今回の前提ではストップ安は2回連続までとしています。資金量が上がったらリスクの取り方も変わってくるかと思います。皆さんの状況に合わせて、さらに検討いただければと思います。

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