利益と損益の割合(リスクリワードレシオ)を決めよう

利益と損益の割合のことをリスクリワードレシオといいます。
利益よりも損益が大きいと当然、資金は減っていきます。実は利益のほうが少し大きいだけではやはり資金を増やすことはできません。
では、利益と損益はどの程度の割合がよいのでしょうか?

リスクリワードレシオは

・破産をしないためには1.75以上が必要
・1.75だと資金を増やすためのトレード回数が半端ない
 そのためリスクリワードレシオは大きくしたい

としてみました。その理由を見てみましょう。

バルサラの破産表からリスクリワードの最低値を決める

バルサラの破産表はご存じでしょうか?
この表はトレードを続けていくと、ゆくゆく破産をする確率を示してくれます。

バルサラの破産表はトレードのリスクリワードレシオ勝率損失率(損切り率)から破産する確率を計算できます。
リスクリワードレシオは、損益/損失となります。リスクリワードレシオ “1.5” と時は利益額と損益額は、例えば利益が出るときは1.5万円、損失が出るときも1万円となります。

リスクリワードレシオは、ペイオフレシオ、損失率などとも表現されています。
また、リスクリワードレシオの値は、1.5:1のように記載するときもあります。

勝率は、利益が出たトレードは勝ち、損益が出たトレードを負けとして、勝ち回数と負け回数の割合となります。

損失率は、損切りを総資産の何%に設定しているかで決まります。

さて、この表が損失率5%のときのバルサラの破産表です。
列方向に勝率、行方向にリスクリワードレシオを取っています。

株の金額が上がるか、下がるかは五分五分とすると、勝率は50%となります。この勝率50%で見るとリスクリワードレシオが”1.0″のときは、99.8%破産となります。

勝率50%ではリスクリワードレシオ1.75以上でないと、ゆくゆくは破産する確率が0%にはならないということになります。

私の場合、損切りは5%以内が標準としています。そのため勝率50%と仮定するとリスクリワードレシオは、1.75以上が必要となります。

その他の損失率についても、バルサラの破産表を貼っておきます。
私が設定している最大損失率は10%です。この場合であれば、リスクリワードレシオ1.75でも破産確率1.5%となります。やはり損失率10%は非常時のためであって、常に損失率10%でトレードはしないほうが良いですね。

損失率が3%の時のバルサラの破産表

損失率が10%の時のバルサラの破産表

リスクリワードレシオと資金の増加

リスクリワードレシオを設定したところで、この設定での資金の増加具合を考えてみます。
資金を2倍にするために必要なトレード回数を計算します。
リスクリワードレシオ1.75、勝率は50%、損失率5%、1銘柄への投資額を資金の33%で計算すると、トレード回数は、162回必要です!

ちょっと気が遠くなりますね。短期トレード必須といった感じになります。
リスクリワードレシオを変更して計算してみます。

このようにリスクリワードレシオを増やしていくことで、少ないトレード回数で資金を2倍にすることが可能になります。
巷で言われている”利益を伸ばせ”という考え方も納得できるのではないでしょうか。

仕事をしながら投資をしているのであれば、ある程度はリスクリワードレシオを伸ばして少ないトレード回数で資金を伸ばせるようにしていきたいですね。

結論

今回は、バルサラの破産確率とトレード回数からリスクリワードレシオをどの程度にしたらよいかを考えました。

勝率50%、損失率5%とすると、リスクリワードレシオは1.75以上必要となります。
また、少ないトレード回数で資金を増やしたいのであれば、リスクリワードレシオを大きくできるようにする必要があります。
リスクリワードレシオを大きくするのは、利益を確定させずに粘る必要があるのですが、これが結構難しいですよね。私は利益が乗るとすぐに売ってしまいがちです。皆さんはどうですか?ルールをしっかり作って少しでも利益を伸ばせるようにしていきたいですね。

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